徒然草生えない

思い付きで生きています

たりてるふたり

たりないふたりを、ライブビューイングで観てきた。
とても素晴らしいライブでした。
1時間半フリースタイルやるって頭おかしい。こっちもはらはらしながら聞き逃さないように集中してるから、終わったら酸欠になった。

そんなライブの1時間前、リトルトゥースTシャツを着た私は、某セレクトショップへ、冬のアウターを買いに行っていた。
来たはいいものの、自分の格好のダサさ(関係ないけどダサいって語源ふわふわしてるんですね。田舎いとかだって埼玉とか)に心が折れかけ、ああなんできたんだろうと店をあとにしようとした瞬間、

「もしかしてリトルトゥースですか?」

それはKing Gnu常田大樹風のしゅっとした店員のお兄さん。イケメン。
いやいやそんなニッチなセールストーク、どこで仕入れたの。こちとらたりないふたりにいくんだよ。これから。たりてそうな君にこの高揚感がわかるのかね。

武道館行ったって。D.C.GARAGEが好きなんだって。
今日はもしかしてみなとみらいですか。外れてライブビューイングなんです。そうなんですか。

5分後にはお目当てのアウターを手にいれて、僕は会計をしていた。
よきある大きめのアパレルあるあるな袋に服をいれて、お兄さんは、それではろいライブを。と言って荷物を渡してくれた。

その後のライブで、SMプレイはジャズ、と山里亮太はいっていた。そのとき彼と僕は確実にセッションを奏でていた。
たりないことを卒業して、新たなたりないを探すと言ったたりないふたり達の前に、僕は満ち足りたたりなさを感じていた。